2008.05.05
読了。技術的な話は少なく(というか無く)、アメリカの一企業の成功物語、以上でも以下でもなかった。シリコンバー企業の立志伝によくある「Tシャツを着た反骨的な若者がガレージで始めた企業がいまではウォール街の寵児です」みたいな、よくある作りになってる。

ただそれでもいくつか「へー」と思うことはあった。
  • ラリー・ペイジが技術的・実際的な面を担当し、サーゲイ・ブリンが象徴的・政治的な面を担当した、という役割分担。確かに、この2つの異なる資質を兼ね備えてる人は少ないよね。
  • 「ラリーとサーゲイは、いいハードウェアを作り上げてしまえば、それが会社の競争力になると最初からわかってた」(スタンフォード大学学長 ジョン・ヘネシー)
    長いこと多くの人が Google の強さはその検索アルゴリズムだと思ってた気がするけど、やっぱりそのスケーラブルな計算機能力を強さの源泉にしようっていうのが先だったのね。
  • Teoma を持ってた Ask Jeeves と Google が提携してた (Google が広告を提供してた)
  • ラリーの兄が eGroups をやってた
  • お金はもらうけど口は出すな (というか、口を出してもらわないことによる煩雑さを引き受けるところが偉い)
  • AOL"ヨーロッパ"との提携を Yahoo! から奪った (AOL ってヨーロッパでも強いブランド?)
ところで、25章「中国市場を制する」はぜんぜん中国市場の話をしてないよね。優秀なエンジニアの取り合いがマイクロソフトとの間で起こってて裁判沙汰にまでなったって話と、株価が上がってるって話と、Baidu が上場したって話が中心で、中国市場に対する取り組みとかはぜんぜん書かれてないや。ここらへんが「具体的な話」というより「C|NET とかでも取り上げられる噂話とかレベルの内容」の集合、とこの本を思ってしまう一因なのかも。

ちなみに、一つだけ明らかな事実誤認があった。
P.412「例えば、グーグルは、ファイヤーフォックスという、より高速でより安全性の高い技術ツールを使ってインターネット上をサーフする新しい方法を立ち上げていた。」
これだと Google が Firefox を作り上げたように読めるよね。(確かに Google は Firefox の開発に深く関わってるし、Mozilla Corporation は Google から莫大なお金を得てるけどさ)

Google誕生 ―ガレージで生まれたサーチ・モンスター
デビッド ヴァイス マーク マルシード
イースト・プレス
売り上げランキング: 14296
おすすめ度の平均: 4.0
4 グーグルはこうして誕生し、こんな方向に向かっている
2 ちんたらちんたら
4 読みやすいGoogleの入門書
5 常識を破壊するということ
3 Google創業物語
この記事へのコメント
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/95704224
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力] (画像の中の文字を半角で入力してください。)



Rebuild at 2010/07/30 08:50