2008年05月 72 件

密告

最近ハマってる真保裕一の本。密告の疑いをかけられた警察官が疑いをはらすため密告者を調べるうちに、思いもよらぬ裏舞台が明らかになっていく、お話。

Amazon のレビューにもあるけど、登場人物で共感できる人が少ない。特に主人公は、よく言えば等身大、リアリティがある、ともいけるけど、むしろたんなる自己中心的な空気の読めない奴、と思えてしまう。なんかこんな経験しちゃうと人間不信になりそう。

以下ネタバレ
  • 密告 → どの課長の報告か? → 竹川@交通課? → 違った (運動会に出てた)
  • 密告 → 市民団体 → 蔵原嘉郎@東翔産業 → 知らない車だった
  • 矢木沢が会っていた車のナンバー → 佐久間昌夫 → 風俗店経営@横浜
  • 「上野毛に行ってみたら?」という匿名電話 → 自己 → 怪しい被害者と目撃者 → 目撃者の妹 → 市役所交通局経理課 → 同僚から監査の話 → 怪しい監査のタイミング → 市政新報 → 青少年育成センター落成式の写真に前市長・助役と佐久間が一緒に → 後援会 → 先の選挙 → 諏訪部宗平 → 神奈川警備保安協会 → 警察と市長候補の癒着
こうしてみると市長と佐久間が一緒に写ってる写真が決め手かな。

密告 (講談社文庫)
密告 (講談社文庫)
posted with amazlet at 08.05.05
真保 裕一
講談社
売り上げランキング: 274405
おすすめ度の平均: 3.0
3 登場人物のだれにも最後まで共感できず・・・
2 主人公が悪役
3 今度は警察かー?
3 主人公に共感できない
4 渋い

Google誕生

読了。技術的な話は少なく(というか無く)、アメリカの一企業の成功物語、以上でも以下でもなかった。シリコンバー企業の立志伝によくある「Tシャツを着た反骨的な若者がガレージで始めた企業がいまではウォール街の寵児です」みたいな、よくある作りになってる。

ただそれでもいくつか「へー」と思うことはあった。
  • ラリー・ペイジが技術的・実際的な面を担当し、サーゲイ・ブリンが象徴的・政治的な面を担当した、という役割分担。確かに、この2つの異なる資質を兼ね備えてる人は少ないよね。
  • 「ラリーとサーゲイは、いいハードウェアを作り上げてしまえば、それが会社の競争力になると最初からわかってた」(スタンフォード大学学長 ジョン・ヘネシー)
    長いこと多くの人が Google の強さはその検索アルゴリズムだと思ってた気がするけど、やっぱりそのスケーラブルな計算機能力を強さの源泉にしようっていうのが先だったのね。
  • Teoma を持ってた Ask Jeeves と Google が提携してた (Google が広告を提供してた)
  • ラリーの兄が eGroups をやってた
  • お金はもらうけど口は出すな (というか、口を出してもらわないことによる煩雑さを引き受けるところが偉い)
  • AOL"ヨーロッパ"との提携を Yahoo! から奪った (AOL ってヨーロッパでも強いブランド?)
ところで、25章「中国市場を制する」はぜんぜん中国市場の話をしてないよね。優秀なエンジニアの取り合いがマイクロソフトとの間で起こってて裁判沙汰にまでなったって話と、株価が上がってるって話と、Baidu が上場したって話が中心で、中国市場に対する取り組みとかはぜんぜん書かれてないや。ここらへんが「具体的な話」というより「C|NET とかでも取り上げられる噂話とかレベルの内容」の集合、とこの本を思ってしまう一因なのかも。

ちなみに、一つだけ明らかな事実誤認があった。
P.412「例えば、グーグルは、ファイヤーフォックスという、より高速でより安全性の高い技術ツールを使ってインターネット上をサーフする新しい方法を立ち上げていた。」
これだと Google が Firefox を作り上げたように読めるよね。(確かに Google は Firefox の開発に深く関わってるし、Mozilla Corporation は Google から莫大なお金を得てるけどさ)

Google誕生 ―ガレージで生まれたサーチ・モンスター
デビッド ヴァイス マーク マルシード
イースト・プレス
売り上げランキング: 14296
おすすめ度の平均: 4.0
4 グーグルはこうして誕生し、こんな方向に向かっている
2 ちんたらちんたら
4 読みやすいGoogleの入門書
5 常識を破壊するということ
3 Google創業物語

DefCon 15 videos

yebo blog に DefCon 15 のすべてのセッションのビデオのリストが掲載されてた。こんな良質なコンテンツにこんなに簡単にアクセスできるんだから、いまさらながらいい時代だよね。(Bruce Schneier の顔を初めてみた。なんとなく雰囲気が Randy Bush に似てる。)

ちなみにこの本 を書いたエロい人。

YouTube trouble

http://twitter.com/clicklog/statuses/802617727
で指摘した件に関して、Danny McPherson @ Arbor も書いたっぽくて Google Reader に残ってたんだけど、元記事を見たら消えてた。なんで消しちゃったんだろう。(非公開でコピーしといてみた)

DNS 101: Youtube Nukes Itself? 8:42 AM (12 hours ago)
from Security to the Core | Arbor Networks Security Blog by Danny McPherson
http://asert.arbornetworks.com/2008/05/dns-101-youtube-nukes-itself/

2008.05.06 23:37 追記

上の記事の更新版が出た。タイトルも変わってる。ポイントも、
1)まじで同じサブネットにあるの?
2)lame な authoritative サーバ追加しちゃったりしなかった?
になってる。(後者に関しては書いてるうちに YouTube 側に修正されちゃったみたいだけど)

How Solid Is Your DNS Architecture? · Security to the Core | Arbor Networks Security
http://asert.arbornetworks.com/2008/05/how-solid-is-your-dns-architecture/

TCP RST for P2P

Vuze says some ISPs abuse TCP resets; data not that clearcut

BitTorrent アプリケーションを作ってる Vuze ってところ(Joost みたいなものらしい)がプラグインを作って、どの ISP からどれくらい TCP RST を受けてるかっていう統計ととったらしい。
  • 2008.01.01 - 2008.04.18 (ただし大々的にプラグインをリリースしたのは 2008.03.18)
  • 8,000 ユーザ
  • 1,000,000 時間のデータ
  • 1,200 の AS 番号が採れた
  • Vuze によるTCPだけじゃなくすべてのTCPが計測対象

うーん、1AS当たりのユーザ数(≒ サンプル数)が小さい(せいぜい数十ユーザ)から数字の信頼性に少し疑問が残る。そもそも、通常(っていうのが難しいのだろうけど)、TCP RST をどれくらい受けてるものなのか分からないから比較ができない。さらに、昨今の P2P 箱は、P2P のトラフィックだけを切ろうとしてるんだから、とりあえず Vuze の通信だけで計測した方が(もしくは比較すると)よかったんじゃないかなぁ。

AT&T to Vuze: your TCP reset test proves nothing

で、AT&T が「そんな計測は意味ないよ!」だって。

Siro 2.2.2

http://macthemes2.net/forum/viewtopic.php?pid=253435
で Siro 2.2.2 by DSKY がダウンロードできた。

閉じる/縮小する ボタン とか、デフォルトの各種ボタンとか、ツールバーのボタンとかスクロールバーとかが少し変化する theme (ボタンが光ったりする)。なにやら /System/Library 以下のファイルを置き換えるように言われるけどたいしたことはなかった。なんとなくミニマルな感じで良さそうなのでしばらく使ってみようかと思う。

CrystalClear Interface

CrystalClear Interface 1.9
http://www.musingsfrommars.org/2008/03/crystalclear-interface-update-version-19.html

を入れてみた。簡単にインストール/アンインストールできるのは手軽で良かった。実際のインタフェースはいろいろウィンドウが半透明になったりして綺麗だったけど、正直いまいち使いづらいのと、どうしてもひっかかる感じが残ったので止めた。もしかしたらもう一度後でトライするかも。