川の深さは

亡国のイージス終戦のローレライへと続いていく福井晴敏のデビュー作。

しかし、こう言ってはなんだけども福井晴敏の良さは「偉大なるマンネリ」だろう。このデビュー作からして「不器用なおっさん、冷たい美人、殺人マシーンの少年(もしくは青年)、かわいい少女、自衛隊、警察、秘密組織」の「福井節」がすべてつまってる(というか、逆にこれらがそろってない福井作品は読んだことがない。あ、ターンエーガンダムはそうかも。いや、読んでないけど。)さすがにデビュー作だけあって、アクション場面の幼稚さや、展開の唐突さが感じられるが、少年の成長物語とおっさんの自信回復物語という骨子はこの頃から変わっていないことが分かる。(ちなみに、アポクリファとか DAIS とか、作品中の小道具はそのまま後の作品にも引き継がれている)

正直なところ、イージス、ローレライ、ローズダスト の後に読むと物足りなさが残る。

川の深さは (講談社文庫)
福井 晴敏
講談社
売り上げランキング: 69548
おすすめ度の平均: 4.0
5 背景の広がりと深さがスゴイ
4 青臭いけど
5 くたびれた中年男だって捨てたもんじゃない
4 ものすごい展開
2 一般読者向けにあらず。

posted by say · 2008年05月05日 15:37 · memo