震源

これまた真保 裕一の小説。「連鎖」「取引」に続く小役人シリーズ第3弾。(「取引」は未読)

気象庁気象研究所主任研究官の江坂慎一が主人公。(社会人になった時の初めの先輩と同姓同名。先輩は「えざか」だったけど。)江坂の尊敬する先輩の消えた足取りを追ううちに次第に見えてくる黒い影。そしてその足取りが跡絶えたところから事態が急転回する。

プロットは「連鎖」と同じように、初めは何気ない調査から始まった事態がだんだんとその奥深さを見せ始め、その結末へと一気に加速していく、そんな感じ。「密告」と同じで途中、記者と行動を一つにすることで事態の展開が加速する。やっぱり三人寄れば文殊の知恵、だね。

しかし事件自体にも2重3重のカモフラージュが施されており、本当の結末にたどり着くまで「敵」の本当の目的が分からなくなっている。その本当の目的も確かに日本にとって非常に重要な問題であり、もしかしたらあるかも?と思わなくもないもの。

…と、ふと不安になって読み返してみたら上で書いた「本当の目的」すらもカモフラージュだったことを思い出した orz

結局「敵」とは誰なのか。二転三転は当たり前の本作はたぶん一年後に読んだら、また新鮮な気持ちで読める気がする。

震源 (講談社文庫)
震源 (講談社文庫)
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真保 裕一
講談社
売り上げランキング: 108801
おすすめ度の平均: 3.5
5 壮大な展開に綿密な描写
3 食い足りなかった
2 面白い話を書こうとして力みすぎ
4 壮大で緻密
3 終盤の二転三転が・・・

posted by say · 2008年05月05日 18:59 · memo